最近ランニングが楽しくてしようがない。
思えばランニングが好きだった時期なんて我が人生において一度も無かった。そして自分がこんなにもランニングが好きになるなんて思ってもみなかった。気温も湿度も高い日曜の午前中など、帰ってきてからそのまま数時間倒れ込んでも全く問題の無い時は特に気分がよい。もちろん長距離をぜぃぜぃ言いながら汗まみれになって走るのは結構キツイ。が、次の日になるとまたその苦しさをけろっと忘れて、またあのランニングの後の”気だるいような快感”を得たくなるのか、走りたくなってきてしまう。「明日に響くかも知れんけど、あと一杯だけ!」という酒呑みの心境に似ているような気がする。
ランナーズハイという言葉がある。心の友、ウィキペディアによると”マラソンなどで長時間走り続けると気分が高揚してくる作用。”とある。しかし、今のところマラソンのような長距離を走ったこともないし、走っている途中で気持よくなったこともない。自分はランニング後の軽い脱力感が好きなのだと思う。一時間くらい泳いだ後の全身に鉛がへばりついたような感覚にも似ている。・・・ところでランナーズハイって本当に存在するのだろうか。走っている途中に気持よくなるのならこれは一度経験してみたいと思う。
2008年にScienceDailyという雑誌でランナーズハイについての記事が載った。長い間、エンドルフィンという神経伝達物質が分泌されることによってランナーズハイが起こると考えられていた。研究ではペットスキャン(PET: Positron Emission Tomography)による画像診断を用いて、2時間のジョギングによって脳内のエンドルフィンがどう変化するかを比べた。結果、エンドルフィンの著しい増加が認められ、エンドルフィンによってランナーズハイが起こるという仮説が証明された。エンドルフィンには痛みを和らげる作用があり、モルヒネのおおよそ6倍の効果があるとされる。
実験では2時間のジョギングによる結果が示された訳だが、つまるところエンドルフィンが分泌されるのは痛みを抑えるためということになる。長い間走り続けてそれが苦痛であるからエンドルフィンを出してその感覚を和らげようとする体の配慮なのだろう。そうなるとランナーズハイの状態では痛みに鈍感になり、体の感覚を無視する結果となり、限界以上に体を酷使することによって怪我のリスクも高くなるのではないかと思う。つまり、ランナーズハイは”もうそろそろヤバイですよ?今は気持ちよくしときますけど、明日どうなっても知りませんよ?”という危険信号の意味も兼ね揃えた諸刃の剣ではないだろうか。気持よくなっている場合では無いのではないだろうか・・・。
うーん。経験したいようなそうでもないような・・・。
で、こんなところで何ですが、来る10月22日に初マラソンを走ることにしました。30歳を終える前に何かに挑戦したくて。そうです。ランナーズハイを体験するチャンスかも。
参考文献
University of Bonn (2008, March 6). Runners’ High Demonstrated: Brain Imaging Shows Release Of Endorphins In Brain. ScienceDaily.
